学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
「はい、次かおるんの番だよ。これがかおるんの」

雪野から渡された一式は、全て光沢のある淡いピンクのリボンで統一されていた。

「かおるんは、イメージ的にピンクね」

「……それって、ゆきのんから見たイメージ? 他の3人の色は……?」

おそるおそる香流が聞くと、

「それはあとでのお楽しみだよ」

と、相変わらず何故か秘密主義の雪野だ。

「とりあえず、早く変身しちゃってよ。テスト終わっちゃうじゃん」

雪野にせかされて、香流は雪野と同じように変身(?)していく。

最後に仮面を顔に付けると、もう、どうでもいいや…という投げやりな気分になった。

一応、保健室にある鏡で全身をチェックしてみる。

どっかのコミケとかでのコスプレみたい……。

などという素直な感想は、この場ではとても言えない香流であった。

「さて、いざ出陣よっ!」

何か違うかけ声とともに、雪野と香流は再び教室に向かって駆けだしていった。


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