学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー

「もしかして、新たに……?」

昼休み。

雪野と香流は、お弁当を持って、3組に出かけた。

雪野の誘いで、3組の輪廻と美華とココと一緒にお昼ご飯を食べることにしたのだ。

席を作り、お弁当を広げ、

「いただきまぁす!」

全員が声を合わせて食べ始める。

香流が一口食べようとした時、香流の耳元に口を寄せるようにして、輪廻が一言……

「かおるん、あれ、思ったより似合ってたよ」

その言葉に、香流は凍り付いた。

「なになに? 何の話?」

美華とココが身を乗り出す。

「ん~」

ニヤけた輪廻に、香流と雪野の鋭い視線が突き刺さる。

「えっと、命が惜しいので今は言えませ~ん」

ひきつりながら輪廻が言った。

全員お弁当を食べながら、香流が見つけたカンニングの話だけをする。

過剰な反応を見せたのは、ココと美華だ。



< 37 / 61 >

この作品をシェア

pagetop