学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
かし、ここで疑問が一つ。

「でもさ、男の子入れていいの?」

輪廻がその疑問を雪野にぶつける。

雪野はお弁当の卵焼きを口に入れたところだったので、とりあえずもぐもぐして、お茶を飲んでから、全員を見回した。

「当たり前じゃない。野球部やサッカー部だって、女子マネがいるでしょ? 要はマネージャー的存在ってとこね」

「マネージャーって、何するの?」

「そうねぇ、今のところ具体的に思いつかないわね。でも、存在的に必要なのよ!」

ドン! と勢いよく雪野が拳で机を叩く。

香流がびくっとして、置いてあった自分の飲み物を素早くよけた。

「いいこと? あたし達のやろうとしている事には、生徒達の支持が必要なの。人気がない正義の味方なんてあり得ないわ!」

雪野の声が大分大きくなり、まわりの生徒達の視線が集まる。
しかし、みんな雪野の勢いを恐れて、直視はしないので、雪野はおかまいなしに話を続けた。

「男子生徒の支持は、あたし達5人がいれば、ほぼ得られるでしょう。いろんなタイプの男どものツボを得ているはずだからね」

不敵な笑みを浮かべる雪野。


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