学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
「そこで、残る女生徒の支持をいかにして集めるか!」

再び机を、ドン!

さらにまわりの生徒達がびくびくしながらチラ見する。

「ここが最大の問題なのよ。一部の女生徒からは、あたしら5人でも支持は得られるけどね。全員とはやっぱりいかないものねぇ」

ようやくトーンダウンして、雪野はイスに座り直した。

「当然必要なマスコット的存在として、ちゃいるを勧誘したから、小動物好きな女の子達は、ちゃいちゃんでゲットね」

それでちゃいるがメンバーだったのか!
と、4人はようやく納得した。
部室には、ちゃいるの寝床もしっかり用意されていた。

「んで、後は一部の女子生徒から多少人気のある沖先生が顧問でしょ? やっぱオヤジよりは若い男が顧問の方がいいわね」

そ、そんな理由で沖先生??
4人は、心底沖が気の毒になった。

沖にしてみれば、憧れの雪野から顧問に指名されたことで、多少なりとも頼りにされ、他の先生でなく自分に指名が来たことに、一縷の望みを託しているに違いない。

もし沖が真相を知ったら、果たして立ち直ることが出来るかどうか、4人とも心配になってきた。

「そして、残りの女どもの支持を得るために、そのキラキラ王子はうってつけってワケよ!」

ようやく結論に至り、雪野は満足そうにイスにふんぞり返って座った。

全員の数々の疑問は置いて置かれた…。

果たして楓だけで、残りの女生徒の支持は全て得られるのだろうか…?
そもそも、どうやって楓に、同好会に入る事を承諾させるのか…?

メンバーの悩みは尽きない…。

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