学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
不敵な笑いを浮かべたまま、腕組みして反り返った姿勢のまま、雪野が

「生徒会長と副会長がデキてたなんて……。聞いたら泣く女生徒や男子生徒が何人いるでしょうね?」

と、二人に向かって言う。

「しょ、証拠もないのにいい加減なことを言わないでくれ!」

気を取り直した遼が、果敢に言い返す。が。

「ご、ごめんなさい…。録音しちゃいました」

ココが、先ほど取り出していた機械を遼に見せる。

――あれ、録音機だったんだ…

と、輪廻が感心したように呟いた声が遼の耳にも入った。

黙り込んでしまった遼と真美に、雪野が

「大丈夫です! もともと取引に来たので、これはおまけの情報なので。応じてくれれば誰にも言いませんよ」

と、高らかに言い放った。

威張れた内容でもないと思うのだが……。

「取引、とは?」

「さすが生徒会長、話が早いですね。実はあたし達、同好会を作りたいんです。部室下さい」

「………」

雪野の発言に、その場にいた全員が黙り込んでしまった。




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