学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー

「コスチュームは、これなのよ…」

楓は入会書に記入をし、沖に印を貰って、単身生徒会室に向かう。

ちなみに、生徒会室でその書類を遼に渡した楓は、
遼が絶句した後、一言、

「どうして君がこの同好会に……!」

というセリフに、哀しげに微笑んで生徒会室を後にして来た。


そのころ同好会の部室では。


嬉々として、輪廻が楓の衣装をデザインし。
美華とココがかなり驚喜して手を取り合って喜び合い。
香流が、ちゃいると語り合い。
沖が一人壁と会話し。
雪野が、楓の勉強メニューを考えていた。

楓がとぼとぼとした足取りで、部室に帰ってくると、輪廻が飛び上がって出迎えた。

「コスチューム、ラフデザイン出来たんだけど、こんなんでどうかなぁ??」

目をキラキラ輝かせて、楓に、描いたデザイン画を見せる。

学生服の上に、マントを羽織った少年。
マントには、星とリボンの柄。
それを、胸元でリボン結びにして留めてある。
顔には、マスカレードパーティーに出席しそうなアイマスク。
星とリボンをモチーフにしたデザインになっている。

楓は、もやはそれについては何も言う気力は残っていなかった。

しかし、その絵を見た感想だけはポツリと。

「なんで、僕はキラキラしてるの……」


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