学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
デザイン画の一部を指さし、
「ここのリボンね、かおるんのはふわっとさせたいんだけど、例えばあたしのはシャープな感じにしたいのよ。リボンも細めで。みぃちゃんのは、その中間くらい。ココちゃんのは、ゆきのんくらいが良くて……」
シャーペンで希望を細かく書き始める輪廻。
「ん……。何となくは判るけど……。じゃぁ、生地を一緒に買いに行って、その後少しうちによらない? 気になる部分だけ先に一緒に作らない?」
香流が、だんだん乗り気になって相談に乗る様子を、ココと美華は遠巻きに、虚ろな目で眺めていた。
まだ変身したままの香流が、遠い存在に見える。
チラッと二人の方を見る香流。
……可哀想だけど、わたしだけなんて、イヤだもの……
香流の瞳が、そう語っていた。
「あ、じゃぁかえっちのも一緒に作っちゃおう。明日には全員分完成してるといいなぁ!」
輪廻の提案に、雪野も賛同する。
それまで、半分人ごとだと思って聞いていた楓は、その瞬間にショックのあまり、一瞬記憶が飛んでしまった。
疎外感を覚えた沖が、ちゃいるにすり寄ろうとした時、
「ちゃいちゃんのも、ちゃんと考えてあるからね!」
という輪廻の声に、がっくりとうなだれてしまった。
「ここのリボンね、かおるんのはふわっとさせたいんだけど、例えばあたしのはシャープな感じにしたいのよ。リボンも細めで。みぃちゃんのは、その中間くらい。ココちゃんのは、ゆきのんくらいが良くて……」
シャーペンで希望を細かく書き始める輪廻。
「ん……。何となくは判るけど……。じゃぁ、生地を一緒に買いに行って、その後少しうちによらない? 気になる部分だけ先に一緒に作らない?」
香流が、だんだん乗り気になって相談に乗る様子を、ココと美華は遠巻きに、虚ろな目で眺めていた。
まだ変身したままの香流が、遠い存在に見える。
チラッと二人の方を見る香流。
……可哀想だけど、わたしだけなんて、イヤだもの……
香流の瞳が、そう語っていた。
「あ、じゃぁかえっちのも一緒に作っちゃおう。明日には全員分完成してるといいなぁ!」
輪廻の提案に、雪野も賛同する。
それまで、半分人ごとだと思って聞いていた楓は、その瞬間にショックのあまり、一瞬記憶が飛んでしまった。
疎外感を覚えた沖が、ちゃいるにすり寄ろうとした時、
「ちゃいちゃんのも、ちゃんと考えてあるからね!」
という輪廻の声に、がっくりとうなだれてしまった。