学園戦隊 ドキドキ☆ビューティー
「単刀直入といおうか、何というか……」

遼はため息をつくと、イスに腰掛けた。
真美が寄り添う。

それを見て

「美男美女、しかも生徒会長と副会長……すごいわ、すごいカップルだわ…」

と、かなり興奮した様子で美華が呟いた。

「出たな、恋愛話好き…」

輪廻のツッコミにもめげない。

「こういうゴシップは高校生活には必需品なの!」

美華はココと顔を見合わせ、
「「ね~っ!」」
と小首をかしげながら同時に言った。

その様子を見ていた遼は、

「本当に内密にすると約束できるのか?」

と不安げに雪野に聞く。

「大丈夫ですよ。同好会成立と継続に関わるなら、秘密は守らせます」

言い切った雪野が二人の方を振り向き、

「守れるよね!」

というと、ココと美華はしぶしぶ頷いた。

「で、何の同好会なんだ?」

遼が当然の質問をする。

「うふふふ……」

再び、謎の笑いを浮かべると、雪野は

「『学園の平和を守ろう』同好会です」

と、キッパリ言い切った。



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