教育実習生との1ヶ月
6時間目も終わり、掃除の時間だ。

女子更衣室掃除の私達はいつも喋ってばかりで

まともに掃除をした記憶がなかった。

先生は周りの男子トイレ、女子トイレ、男子更衣室、武道場、そして女子高異質と

まわっているのでしゃべっていてもなかなかバレない。

掃除は楽しい時間だった。

だが、私達はあることを忘れていた。

そういえば教育実習生が一つ一つの掃除場にやってくる。

そしたら私達の自由はなくなってしまう

そんなのいやだよー。

けれど、先生が本当に入ってきた。

身長の小さな、男の先生だった

昨日学校を休んだ私には、みんな知らない先生。

名前も全く分からなかった。

『掃除しよーぜー』

『めんどいー』

蘭が言った。先生は一瞬困った顔をしながら

『まあ、確かにめんどいよな。俺も中学の時まともに掃除した記憶ないわー笑』

私は教師がこんな事を言うのはかなりの衝撃だった。

けれど、このことによってこの先生に対する気持ちが変わった。

なんかおもしろそうな先生だなと思った。

思春期な私達は早速あの質問を投げかける

『先生の初体験いつですか？笑』

蘭はこういう事を遠慮なく言う。

蘭がいなかったらこんなこと聞けなかったから

蘭は必要な存在なんだけどね

『何でそんなこと聞くんやて笑』

『お願い!教えて!教えてくれんかったら童貞って広めるよ？』

『えーそれはヤダ』

私はおなかを押さえて笑った。

ヤダとか馬鹿すぎやろ笑

この先生マヂおもしろいー

『童貞やねんたら教えてやー』

『えー？・・・ぢゃあさ、いつに見える？』

『高校・・・2年とか？』

『ううん。違う』

『高校・・・3年？』

『違う』

『ぢゃあ、高１？』

『まあ、そおいうことになるな』
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