僕らは、何も知らない
「あう、酷いよー。でもちゃんと実習で作ったのは食べさせて貰うからねっ」
「そっちかよ」
俺と雛森のやり取りに、昴と唯谷は笑った。
やっぱ此処、良い班だなあ。
「八班さん、班ノートよろしこ」
言って、副担任の先生が昴の机にノートを置いた。
百均で売ってる、可愛い柄のノートで、間違っても男子向けではない柄だ。
その八班専用の班ノートを手にとって開いてみる。前に八班だった人達のページで最初の数枚が埋められている。女子のページはお構い無しという位カラフルに五、六色程ペンを使っていた。男子は色々ペンを使うのが面倒なのか、ニ、三色位だった。
一通り目を通して、また昴の机に置く。自分の弁当を見ると、何個かあったミートボールが半分位消えていた。
「……好きなものは最後に残しておくタイプなんだが」
「どうした天? もしかしてミートボールが消えたとか?」
「ミートボール? わたし達知らないよー」
「そうか、気のせいだよな」
「もっさりまったりねっとりさっぱり、知らないよー」
「……いや、もう食べてしまったものは仕方ないし、卵焼きかウインナーかチキチキボーンと交換で許してやろう」
「何故バレたっ!」
「悟れねえ奴がいるかよ」
「むう、解ったよー」
渋々卵焼きを渡してくる昴と雛森。
「神崎くん、チキチキボーンって何?」
唯谷、知らないらしい。
「んーと、冷凍食品じゃあないんだが、確か三十秒チンして調理出来る弁当用の鶏肉のおかずって言えば良いか。レンジとトースターを間違えて四分チンしてしまうと、焦げて一週間ぐらいレンジの中は焦げ臭いのが続く」
「天よ、それは作者の失敗談じゃねえか」
「そっ空知くん、それはNGだよ」
そんな感じで、昼食タイムは終了した。
「そっちかよ」
俺と雛森のやり取りに、昴と唯谷は笑った。
やっぱ此処、良い班だなあ。
「八班さん、班ノートよろしこ」
言って、副担任の先生が昴の机にノートを置いた。
百均で売ってる、可愛い柄のノートで、間違っても男子向けではない柄だ。
その八班専用の班ノートを手にとって開いてみる。前に八班だった人達のページで最初の数枚が埋められている。女子のページはお構い無しという位カラフルに五、六色程ペンを使っていた。男子は色々ペンを使うのが面倒なのか、ニ、三色位だった。
一通り目を通して、また昴の机に置く。自分の弁当を見ると、何個かあったミートボールが半分位消えていた。
「……好きなものは最後に残しておくタイプなんだが」
「どうした天? もしかしてミートボールが消えたとか?」
「ミートボール? わたし達知らないよー」
「そうか、気のせいだよな」
「もっさりまったりねっとりさっぱり、知らないよー」
「……いや、もう食べてしまったものは仕方ないし、卵焼きかウインナーかチキチキボーンと交換で許してやろう」
「何故バレたっ!」
「悟れねえ奴がいるかよ」
「むう、解ったよー」
渋々卵焼きを渡してくる昴と雛森。
「神崎くん、チキチキボーンって何?」
唯谷、知らないらしい。
「んーと、冷凍食品じゃあないんだが、確か三十秒チンして調理出来る弁当用の鶏肉のおかずって言えば良いか。レンジとトースターを間違えて四分チンしてしまうと、焦げて一週間ぐらいレンジの中は焦げ臭いのが続く」
「天よ、それは作者の失敗談じゃねえか」
「そっ空知くん、それはNGだよ」
そんな感じで、昼食タイムは終了した。