さよなら、大好きだよ。



  「えぇーっと、ここはー・・・」

  先生が必死に授業をしているって

  いうのに、聞いてる生徒四分の一。

  みんな寝てるって言うのに

  あいつ、角倉 慧はちゃんと

  授業を受けている。

  なんったて学年のトップだもんね。

  そんなところは見直してみたりー。

  





  「はい。今日はここまでっ」

  授業が終わり、死人のようだった

  みんなが生き返る。

  あたしも腰をひねって椅子に

  座りなおす。

  「真桜―帰ろう~。」

  「ごめんッッ、今日は生徒会なの!」

  「あ・・そっか、ばいばい。」

  最近真桜は、生徒会で忙しい。

  あたしは捨てられたのかな・・・

  いつも帰りが一人だよぉ~。

  でも、そんなあたしでも

  唯一一人で楽しめることが

  ある。それはーーーー
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