さよなら、大好きだよ。
「どうしちゃったんだろう
あたし・・・」
幸せは逃げるけど、ため息を
ついてしまう。
あの日以来気にしてしまう。
“あいつ”の存在。
あの笑顔はなんだったんだろう??
ときめいてしまったあたしの心は
今もときめきっ放しだ。
「おい。お前よばれてるぞ。」
「・・・ん?」
上を見上げると、あたしの
ため息の原因の人物がいた。
って!!
今授業中だったぁっっ!!!
「えっ?今何してんの??」
「馬鹿。テスト返しだよ。」
「・・・・やばっっ!!」
そうだったそうだった!
期末、やばかったんだった。
頭に怒りマークをだしてる
先生の顔をみないように
テストを受け取る。
「・・・・」
数学・・・26点
なにも言わず机にしまう。
「お前何点だった?」
余裕そうに笑みを浮かべている。
こんな奴に26点だなんて
言えるはずがないし。
「ん~まあまあかなっ」
「ごまかしても無駄だし。
俺、さっきみえたよ。」
なぬっ!
「あはは。忘れてくれ。」
「ホント、見た目だけじゃなく
中身も大馬鹿なんだな。」
・・・・うぜぇええ!!
「あんたは、見た目はよくても
中身はサイテーだねっ。」
あぁー。さっきのときめいてた
あたしが馬鹿でした!!