先生と私
「龍也の、こと?」








あら・・・よく、分かったね。







「顔に、出てる」








「は?」







心まで、読まれたの?








やっぱ、智樹はすげーよ。








「分かったよ。じゃ、そこのベンチにすわんべ?」








私は、首を縦に小さく振った。







私たちは、ベンチに座りしばらくの間無言になった。






無言を壊したのは、智樹だった。
< 124 / 158 >

この作品をシェア

pagetop