先生と私
「あ、初めまして。龍也の彼女の槙川柚乃です!どうぞ」








『ええ。ちょっと、話したいことがあるの』








「話したいこと?」






私たちは、机に向かい合って座った。








コーヒーを、出そうとはしない。







なんだか、嫌な予感がしたのだ。







『ええ。私、龍也を連れて東京へ行くことにしたのよ』









え?まって!龍也、そんなこと言ってない。







「あの!龍也、一言もそんなこと言ってないです」






『ええ。だって、まだ言ってないもの』






そんな・・・。
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