先生と私
「ありがとうございますっ!!」






そのとき、どたどたと走ってくる音がした。







『お袋!柚乃!!』







やっぱり。







「龍也!」





『はあ。俺、なんも継ぐとか継がないとか決めてないけど。東京、行くよ。全部、親父から聞いた。柚乃!』







「ん?」







『すごく迷惑かもしれないけど、一緒に来てくれるか?』





うなずいた。








「当たり前だよ!!支え、なるもん!!」








『ありがとう。お袋、これから支度しても1ヶ月くらいなりそうだ』
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