3人の き も ち
「ふーん。じゃあ、お付き合い、に馴れるために、こーなってんの?」
そういう杉本の視線の先。
頬を染めた2人が、クラゲの水槽の前に立ち尽くしている。
“お前もか!”
そう西島にツッコミされ、ぶーたれながらも大勢での行動を希望したのは、他ならぬ映樹。
花村、橋口、戸倉の仲良し3人組はアザラシショーに夢中。
歩き疲れたのか、フラフラやって来た津久井が、
「それにしたって、こーなるとは、なー。」
ぼそり、つぶやく。
だから、
「俺はヤキモキしてたから、安心したけど?」
にっこり笑って言った。