3人の き も ち
「どうしたい?」
「え?」
「アイツにとってただの知り合いやクラスメイトじゃなくて、友達だからな、早苗は。
ここ2ヶ月程は特に親しい間柄だぜ。さあ、どうしたい?」
突然の宮越君の問いかけに、何て答えていいか迷っていると、私の両肩に手をかけて弥生が背後から顔を出す。
「言っちゃうンでしょう?好きですって、ねー。」
そう、ニコニコと言われて…。
「いっ言え…ないっよ!」
思わず全力で否定すると、弥生はおろか宮越君まで渋い表情をする。
はぁ。
ため息を一つこぼして、睨む様に宮越君が私を見る。
「お前サァ、こんだけお膳立てしてやったのに、何で引っ込むかなぁ。」