3人の き も ち
「浩太、いいか?」
しばらくして芹沢先輩はそう言うと、なにやら向こうの方を指さす。
それに日野先輩は、さも当たり前の様に席を立つ。
「行くぞ。」
日野先輩の声に吉岡先輩とミホちゃんが立ち上がる。
え?
何?
どうしたの?
びっくりしてミホちゃんを見ると、「またね。」そう言ってニッコリ笑う。
ミホちゃんはそのまま、日野先輩、吉岡先輩の2人と行ってしまった。
え?え?
なに?あれ?!
「早苗ちゃん、落ち着いて俺の話、聞いてくれる?」
優しい顔で、混乱している私に芹沢先輩がゆっくりと話しはじめた。