3人の き も ち
ざくざく。と砂利を踏む足音に視線を向けると、不安そうな表情の高原さんがいた。
「ごめん、急に呼び出して。俺、午後に自分家に戻るから、さ。」
「う…ううん…大丈夫…。」
それだけ言って思わず2人でうつむいてしまう。
「…は、はな…話って…。」
「あ、あぁ…あの、時間なくて、本当に悪いんだけど…ちゃんと、ちゃんと顔見て、言わないと、さ…。」
緊張して言葉が詰まって、咳が2〜3回出てしまった。
かっこわる…。
「この間、の…返事だけど。」
俺が言うと、高原さんが更に緊張して、体が揺れたのが見えた。
「俺…俺で、よければ…その…、つ、…つきあ、おう…か。」