3人の き も ち
自分のことを好きって言ってくれる、可愛い女の子が目の前にいたら、誰だってドキドキすると思う。
だけど“付き合う”ってことが、たまに電話やメールをしたり、教室で話したり。
そういうコトで良いのか、正直解らない。
それに、急に手なんか握ったら、この子はぶっ倒れそうだ。
それはさすがにイヤだな…。
ギリギリ目線は近いけど、俺の方が確実に低い。
《 弟に見えるから別れて 》
ふとした時に蘇るイヤな思い出に、苦い気持ちが腹ン中にフツフツ湧いてくる。
分かっている。
高原さんはちゃんと俺自身を見てくれて、こーいう性格だって知った上で、告白してきたって。
多分…俺も高原さんが好きで、嬉しいけど、自信が無いから。
どこか不安に思うのだろう。