3人の き も ち
夏休み明けの新学期、もう2週間近く経つけど、まだどこかに休みの余韻が色濃くて。
その日、朝練も無く普通に登校して来た俺を、昇降口で担任教師が呼び止めてきた。
「カバン持ったままでいいから。」
「あ、はい…。」
途中、何人かの友人たちに、どうしたー?と声をかけられるが、俺が一番どうしたのか、知りたい。
さあな、と応えながらも、足早に硬い表情で先を歩く教師の後をついていく。
そのまま、学校を休む事になった。
それが、一週間前の話。