3人の き も ち


夏休み明けの新学期、もう2週間近く経つけど、まだどこかに休みの余韻が色濃くて。


その日、朝練も無く普通に登校して来た俺を、昇降口で担任教師が呼び止めてきた。

「カバン持ったままでいいから。」

「あ、はい…。」



途中、何人かの友人たちに、どうしたー?と声をかけられるが、俺が一番どうしたのか、知りたい。

さあな、と応えながらも、足早に硬い表情で先を歩く教師の後をついていく。




そのまま、学校を休む事になった。




それが、一週間前の話。



< 72 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop