3人の き も ち
正直、弥生に頼むのは、気が引けた。
自分だって応えてやれない立場だ。
けれども他に頼める相手がいないのも、確かなことで…。
それから数日して。
弥生は、映樹も含めて早苗と伸の距離が、仲の良い友人へのそれに変わる時間を作っていく。
そんな所に居たくない気持ちを抑えて、弥生につきあう。
頼んで逃げるなんて、最悪なことはしない。
結局のところ、自分の想いより、大切にしたいのは、他でもない早苗だけ。