隣のイケメン君★


「俺ここに居るから。何か合ったら電話しろよ?」


「うん。」


ピーンポーン


震える指でチャイムを押した。


ガチャ


「……玲?」


「…お、父さん。」


…………。


「上がっていい?」


「あぁ。」


久しぶりに中に入った家。

リビングにはお酒の缶が散らばっている。

相変わらずだな。


「…今日は、どうしたんだ?」


「あ、あたし…もう帰って、来ないから。」


身体全体が震える。


「…何で?今までの事は悪かった……だから!!」


「そう!!何回言って来たの…」


何回言ってきたのよ……

今までに守ったことないじゃん。


「あのマンションに住むのか?家賃を払うはななきゃならないだろ!!」


ただの言い訳。

あたしを連れ戻すための。


< 222 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop