隣のイケメン君★
「俺ここに居るから。何か合ったら電話しろよ?」
「うん。」
ピーンポーン
震える指でチャイムを押した。
ガチャ
「……玲?」
「…お、父さん。」
…………。
「上がっていい?」
「あぁ。」
久しぶりに中に入った家。
リビングにはお酒の缶が散らばっている。
相変わらずだな。
「…今日は、どうしたんだ?」
「あ、あたし…もう帰って、来ないから。」
身体全体が震える。
「…何で?今までの事は悪かった……だから!!」
「そう!!何回言って来たの…」
何回言ってきたのよ……
今までに守ったことないじゃん。
「あのマンションに住むのか?家賃を払うはななきゃならないだろ!!」
ただの言い訳。
あたしを連れ戻すための。