隣のイケメン君★
「奏汰君だったかな?この前はすまなかったね。」
「……嫌。僕こそ生意気言ってすみませんでした。」
奏汰もびっくりしてる。
「晩ご飯でも食べて帰ったらどうだい?」
昔、お母さんが言ってた。
『人間はある時期を境に急に貫禄が無くなる時がくるの。』
その時期がやって来たのか!?
「帰るよ。友美さんが待ってるから。」
「……そうか。じゃあまた食事でも…」
「…うん」
こんなにも呆気ないものなの…
「…じゃあね。」
帰ろうとした時、
「玲!!今までして来たことは本当にすまなかった……父さんはこれからも玲を娘と思いたい。応援してる。誰にも負けないぐらい。」
初めて聞いたお父さんの心の声。
「ありがとう。あたしはずっとお父さんだと思ってるよ。」