苺時間。
*一章 隣の家の幼なじみ*

あたしと光希。

「遅刻遅刻!」




バタバタ…。




伊藤希美、16歳。今日も朝から騒いでます。




「希美うるせーよ。」




「ゴメンお兄ちゃん!」



やれやれ…と家族が頭を抱える。




ダダダーッと走りながらあたしの朝は始まる。




玄関に行き、ローファーをはく。




よしっ!




気合い充分!




「行ってきまぁーす!」




"行ってらっしゃーい"と家族の声がこだまする。



ガチャリ、とゆっくりドアを開けた。




目の前に広がる清々しい青空。




その朝日を浴びてヤツはいた。




「はよ。」




「…おはよ。」




そう。コイツがあたしの家の隣に住んでる太田光希。




サッカー部でレギュラーでもちろん運動できて頭良くて…イケメンで…なコイツ。




あたしの家の隣に住んでる俺様野郎だ。








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