苺時間。
「じゃ!くじ引いて!」

番号が書かれた小さな紙が二つ折りにされて袋の中に入っている。


バァァーッと女の子達の手が袋の中に入っていく。


あたしは…。ってあれ!?
もうこれしかない!


「希美…。あんた遅いわよー?」


「アハハッ!ま、まぁ残り物には福があるっていうし?」


苦し紛れの言い訳。


「…」


はぁぁ、と美穂が大げさにため息をついた。


…そこまでため息をつかなくても。


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