苺時間。
* * *


「助けて希美ぃ…。」


「あたしもぉ…。」


「希美はいーじゃん!」

「なんで!?」


放課後、あたしと美穂は教室に残って話をしてた。


「だぁってー!"超"モテてかっこいい光希くんだよ〜?
それに比べてあたしは…瞬…。」


相当美穂は落ち込んでるらしい。
そんなに?ってぐらい。

「瞬くんかわいいじゃん!
瞬くんはかわいいって結構人気あるらしいよ?」

「見た目じゃなくて性格よ!性格!!
超めんどくさいじゃん!」


「確かにめんどくさいけど…。ほらっ!アレは美穂への愛情表現なんだよ!」


必死のフォロー。


「希美ぃ…。」


「ドンマ〜イ…。」


あたしも人のこと言えないけどね…。


必死のフォローも虚しく美穂は崩れ落ちてしまった。


「あ、あたし!もう帰らないと!」


「バイバァーイ!!」


…ヤケクソになってるけど…。大丈夫かなぁ…。

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