私の禁断の恋
第一章 出逢い
初めまして、北山舞歩です。
今、私は隣のクラスの男の子に呼び出されました。
しかも、屋上。
もしや、これって…。
「好きです、付き合って下さい。」
「ごめんなさい。」
ほら、やっぱり。
私は誰とも付き合う気ないし。
こんな時はいつも即答で返す。
だって考える必要も無いし、間を空ける必要も無い。
私の答えは絶対“NO”。
まだ高校生になったばかりの一年生。
高校生になれば、誰もが素敵な恋愛をしたいと夢見る時期……。
私は小さい頃、父の仕事の都合で、アメリカに行った。
日本に帰って来たのは、小学校5年生の時。
大切な人をおいて…。
私には双子の兄が居る。
北山舞斗。
そして……
私の“初恋の人”。