私の禁断の恋
第二章 運命
放課後。
私は春佳とテレビ局の近所にあるファミレスに寄り道した。
ファミレスでは二時間、ずっと春佳と色々な話題で喋りっぱなしだった。
帰るときには、外が少し薄暗くなっていた。
テレビ局の前を通った時、昨日のサングラスをかけた人と後ろ姿がそっくりな人が私達の斜め前を歩いていた。
私はもしかしたらと思い、勇気を振り絞ってその人の所へ駆け寄った。
「あの……。」
「はい?」
あっ、サングラスをかけた人だ。
その人はまたサングラスをかけていた。
「あっ、昨日の!」
「あっ、やっぱり!」
私の勘は当たっていた。
「あの、昨日はありがとうございました。昨日は言えなかったんで…本当にありがとうございました。」
私は御礼の言葉を言うと、ぺこりと頭を下げた。
「あ〜、別にいいよ、気にしないで♪」
「いいえ、そんなこと出来ません。ちゃんと御礼しないと!!」
私は焦りながら言った。