私の禁断の恋
From 高杉龍介
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じゃあ明日、テレビ局の近所にある"dreamy cafe"って所で11時に待ち合わせでいいかな?
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To 舞歩
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はい、わかりました。
じゃあまた明日、お休みなさい。
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返信した後、お風呂に入ってからすぐに眠りについた。
次の日、私は昨日早く寝過ぎたせいか、それとも高杉龍介と会うせいか、いつもより早く目が覚めた。
ん?
高杉龍介に会うってことは…私、高杉龍介とデートするってこと?
だんだん頭がパニックになってきた。
でも、会うだけだよね?
恋人同士じゃないもんね?
高杉龍介はまだ私のこと、名前しか知らないし。
年上だし。
それに、相手はアイドルだし……。
あれ?
今思うと、アイドルと会うってちょっとヤバくない?
私はそんなことを思いながらも、出掛ける準備をしに、リビングへと階段を下りた。
テーブルの上を見ると、置き手紙があった。
それは、母からのものだった。
『今日は遅くなるかも。
母より』
“今日は”じゃなくて“今日も”でしょ。
いつも、お母さんが帰って来るのは私が寝てからで、最近はほとんど顔を会わせていない。
一生懸命に働いているお母さんにこんなことを思うのは悪いが、
浮気なんてしてないよね――――…?
確かに、お父さんはアメリカにいて会えないけど、そんなことしてないよね?
私は着替えてから、朝ご飯を食べた。