私の禁断の恋
第三章 始まり
家に着いた時にはもう、7:00を廻っていた。
外から家を見上げると、リビングの窓から灯りが洩れていた。
どうして?
誰もいないはずなのに。
私は恐る恐る、家のドアを開けて家の中に入った。
お母さんの靴がある。
帰ってきたのかな?
私は階段を上って、リビングに行った。
「た……だいま。」
「遅かったわね、何処に行ってたの?」
お母さんが、私を鋭い目で見てくる。
「……友達と遊んでた。」
私は、とっさに嘘を吐いた。
「こんな時間に高校生が遊んでるなんて……今何時だと思ってるの!?」
お母さんが怒鳴り声と共に、その言葉を吐き出した。
お母さんは何時も、すぐに頭ごなしに叱ってくる。
どうせ、子供の事なんか何も知らないくせに…。
普通の高校生だったら、こんな時間でもなんの躊躇いもなく遊んでる時間だと思うけど…。