私の禁断の恋
お母さんはいつも、どんなときでも、自分の都合のいいようにする。
多分、お母さんは全部自分が正しいと思っていると思う。
大人、親、そんな権力を振りかざして子供を自分の好きなようにする。
だいたい、大人ってそんなものでしょ?
自分のことしか考えてないんだから…。
私はお母さんの召使いでも、操り人形でも、ロボットでもない。
もっと自由に生きたい。
そんな母親に私は度々ストレスを溜めている。
私はお母さんに腹を立てて、何か言い返したくなった。
喉まで言葉が出かかった時――――。
「こんな手のかかる子、日本に連れて来なきゃ良かった。」
お母さんが溜め息混じりにそう言った。
思わず涙が出そうになった。
私はその涙を必至に堪えた。
「私もお母さんなんかとこんな所、来たくなかった!」
私はその言葉だけを残して、自分の部屋へと向かった。