私の禁断の恋
部屋に入ると、私は持っていた鞄を投げ捨てて、ベッドに顔を押し付けた。
私は望まれて生まれてきた子じゃないんだなぁ。
声を押し殺して泣いた。
お母さんにあんなことを言われるのが、悲しくて、悔しい。
分かってる。
お母さんが、私のことを嫌いだってこと。
でも、例えあんなことを思ったとしても口に出さないでほしかった。
聞きたくなかった。
そんな時、ポケットの中の携帯が震えた。
私は一旦泣き止み、ふと顔を上げて携帯を開いた。
そこに表示されていた名前は、高杉龍介……。
From 高杉龍介
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送ってあげられなくてごめんね。
一人で大丈夫だった?
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こんな時にそんなメールされたら、気が弱くなっちゃうよ。