私の禁断の恋


一瞬、舞斗が何を言っているのか分からなかった。


でも、舞斗の話を聞いてやっと理解した。


お父さんは、仕事の取引先で知り合った女性を家に連れ込んでるらしい…。


お酒もすごい飲んでて毎日、酔いつぶれているらしい…。


お母さんが居ないからって、酷いよ…。


舞斗はそんなお父さんに絶望して、アメリカから逃げてきたらしい……。

……お母さんはこのこと、知ってるのかな?


もし、知らなかったとしたら…。


そんなことを思うと、何だかモヤモヤしてきた。

「そういえば舞斗はいつ、日本に帰って来たの?」

これは、私が一番聞きたかったこと。


だって、日本に帰って来たんだったら泊まる所とか、色々必要じゃないの?


それに、舞斗は10年以上アメリカにいたから大丈夫だったのかなって心配……。


「…日本には今日、着いたばっかり…本当はもっと、早く帰って来たかったんだけど…色々あって…。」


「そっか…。」


少し、ほっとした。
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