私の禁断の恋


中に入って、私は舞斗をリビングに案内した。


「あっ、私、着替えてくるね。」


そう言って、私は階段を上がって、自分の部屋へと駆け込んだ。


思いっきり、ドアを閉めて膝をつく。


胸に手を当てると、心臓がドキドキしてるのが分かる。


私は「ハァ……」と溜め息をついた。


本当、バカみたい……。

と、自分に呆れてしまう。


もう、舞斗を追わないって決めたのに、私ってどれだけ未練がましい女なんだろう。


それに、私には“龍介”っていう、ちゃんとした彼氏がいるもん。


それなのに、他の男にドキドキしてて……。


これって“浮気”っていうのかな?


でも、それが双子の兄って……。


世間一般では、非常識だよね。


私は少しの罪悪感を抱えながら、私服に着替えた。
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