私の禁断の恋


「どうした?」


舞斗はそう言って、首を傾げた。


「な…なんでもない……。」


私は慌てて首を振ると、舞斗はフッと笑った。


やっぱりモテるんだろうな…。


だって、こんなにカッコよくて、優しそうな人、モテるに決まってんじゃん。


正直いって、私と舞斗はあまり似ていない。


敢えて、似てると言うなら、目……かな?


あとは、似てると言うか……、同じ場所にある“ホクロ”。


首の鎖骨部分に、丁度同じホクロがある。


これはずっと昔から変わらない。


今も、そのホクロは服から顔を覗かしている。


でも、今の舞斗を考えるの辛い。

私が思ってる舞斗は、もういないんだろうなって……。


胸がギュッと締め付けられた。
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