私の禁断の恋


「舞歩は今まで通り此処で暮らすの、舞斗は……」


そこで少し間が空いた後、お母さんはこう言った。


「……好きにしなさい…。」


そう言って、お母さんは席を立ち、奥の方へ行ってしまった。


それに続いて舞斗も席を立とうとした。


「舞斗、どうするの?」


私がそう聞くと、舞斗は俯いた。


「まだ決めてない。」


舞斗はそれだけ言うと、リビングのドアを閉めて行ってしまった。


また舞斗と離れちゃうのかな?


せっかく会えたのに……。


“舞斗と一緒にいたい”

離れたくない。


だって、まだこんなに好きなんだもん。


この気持ちを舞斗に言えたらいいのにな……。
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