私の禁断の恋


私が部屋に戻った時、ポケットに入れていた携帯が震えだした。


“龍介”


その表示を見た瞬間、携帯をベッドの上に伏せた。


胸の底から込み上げる罪悪感……。


もうどうしたらいいの?

私はベッドに体育座りをしてうずくまった。


舞斗のことは勿論好き。

でも、龍介のこともそれに負けないくらい好き。

これはイケナイことなのかな?


舞斗が好きなまま龍介と付き合ってていいのかな?


龍介を思う度に込み上げる罪悪感。


やっぱりダメだよね。


……別れようかな?


でも別れたところでまた違う罪悪感が生まれるんじゃないかって思う。


これじゃ今のままでも別れたって一緒じゃん。


私はベッドに寝転んでそのまま眠りについた。


―――――誰かが部屋に入ってきたことにも気付かずに……。
< 62 / 66 >

この作品をシェア

pagetop