たからもの。
さっきはあの女に無理矢理 授業を受けさせられたけど、面倒だし、屋上でも行って昼寝でもしとくか。
にしてもあの女…馬鹿だな。
内申良くしたいから俺に構ってきてるってバレバレだ。
ホントくだらねぇ。
夢とか将来とか、そういう意味のねぇ事を言ってる連中の気持ちが理解できねぇ。
つか理解したくねぇ。
「おい、てめぇ」
いきなり後ろから声をかけられ、かったるそうに振り向く。
多分三年。
茶髪と銀髪の男二人組。
「ボーッと歩いてんじゃねぇよ。雑魚は端歩け」
知らない間に、こいつらとぶつかったらしい。
「俺が…雑魚だと?
雑魚はてめぇらだろうが」