たからもの。
…嫉妬? ‐龍‐
アイツ、さっき俺の気持ちがわかるとかいったよな?
…意味不明。
…理解不能。
マジで変な奴だ。
どんなに冷たくしても、関わってくる。
少しウザイと感じながらも、
今までずっと自分の存在を否定され続けてきた俺にとっては、
初めて自分を受け入れてくれる居場所が出来たみたいで、
正直嬉しかった。
仕方ないから、授業でてやるか。
教室に、アイツの姿はなかった。
センコーのとこに行ってんのかな。
とか考えながら、自分の席につく。
さっきのアイツの姿を思い出して、フッと笑みがこぼれる。
その時、派手な格好をした女が数人、少し遠慮がちに話し掛けてきた。