%私vs国連%
任務完了!
まずい。
心の中で、私はつぶやいた。
この事態を国連の人間に悟られるわけにはいかない。
特に、ラスボスの、あの女には・・・。
およそ一ヶ月に一度、こういう事態に遭遇する。
必然、かつ偶然な任務の訪れ。
目の前に広がる巨大な世界地図を眺めながら、私はひとりごちた。
「なんとかしなくては」
カーテンを通して、ほんのわずかに、明かりが差し込んでいる。
時間は、ない。
完全に夜が明ければ、私のスパイ行為が発覚し、
私は国連の連中に吊るされてしまうだろう。
迷っている暇はなかった。
私は、急いでその地図をひっぺがそうとこころみた。