%私vs国連%

バタバタという足音が近づくと、洗面所にいったはずの小ボスが戻ってきた。


「ママ~!

こいつ、またおねしょしたーーーー!」


「なんですって?

本当なの?」


「本当だよ!

だって、パジャマのズボンとパンツが一緒になったまま、

脱衣所に脱ぎっぱなしだもん!」


しまった。

地図を隠すことに全精力を傾けたせいで、そっちの処理をもらしたか。


小ボスは、いつでも私のことをラスボスに報告して、点数を稼ぐのだ。

ここは一つ、私の話術を駆使してうまく切り抜けるしかあるまい。

成功の確率は、50%といったところか。

私は、上目遣いに大ボスを見上げた。


「だ、だって。

昨日寝る前に、ママがトイレに行けって言わなかったからだよぉ」


「だったら、なんでこそこそ隠したりするの!

ごめんなさい、って言わなきゃダメでしょ!」


「それは・・・男の沽券に関わるというか」


「はぁ~?あんた、沽券なんて言葉、どこで覚えてきたの!

今日は、DS禁止!!」





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