%私vs国連%
がちゃり、と隣の部屋の扉が開く音が聞こえた。
しまった!
国連の隊員が起きだしてきた!
私には、その隊員のデータが、すでに頭の中にある。
それは、国連の中でも、NO.2の地位を誇る女。
ラスボスの懐刀と呼ばれる女で、まさに小ボスだ。
こいつに見つかっては、ただではすまない。
毎朝、最も早く起きて各隊員の点呼を行う彼女は、
確実に私の部屋へもやってくるだろう。
この状況を見られたら、おしまいだ!
どうする?
心臓の鼓動が、まるで運動会で短距離走のスタートラインに立った時のようにうるさく騒ぐ。
時が止まったように体の固まった私におかまいなしで、
部屋のドアノブが、ぐるりと回った。
万事休す!!