%私vs国連%
「おはよう」
「お、おはよう」
「今朝は、自分で起きたの?なんかあった?」
「い、いや、何も」
私は、部屋の入り口まで駆け寄り、
とりあえず“起こされる”という状況を避けた。
小ボスは、私が一人で起きた事をいぶかしんではいたが、
特に部屋の中へ入ろうとはしなかった。
これでなんとか、時間が稼げるはずだ。
「さっさと着替えなよ」
「うん、わかってる」
短い会話を終えると、彼女はそのまま立ち去った。
ふう~。助かった。
私は、額の汗を拭う。
だが、気を抜くわけにはいかない。
戦いは、まだ終わってはいないのだ。