%私vs国連%
猫以上の忍び足で、私はゆっくりとその部屋の前を移動する。
部屋の中からは、
あ、あいつ、最下位だって~。
などという、ラスボスの下品な笑い声がしている。
あいつとは、おそらく私のことであろう。
あはは、という小ボスの笑い声からもそれが察せられる。
冗談じゃない!
私の運命は、私が決める。
運命とは、自分自身の手で切り開くものだ!
握った拳を見つめて、私は再び足を前へと押し出した。
急がなくては、占いの時間が終わってしまう。
はやる気持ちを抑え、なんとかその場を通り抜けることに成功した。
どうやら占いとは違い、今日の私はついているらしい。
誰に会うこともなく、目的地への侵入を果たした。
あとは、この地図を隠し、己の身を清めれば終いだ。