%私vs国連%
トーストにバター。
目玉焼きにサラダ。
ヨーグルトに果物。
「またこれか」
相変わらずの朝食に、思わず本音が漏れる。
私は、和食派なのだ。
「文句言わずに食べないと、大きくなれないよ」
ラスボスの声に呼応して、小ボスが、そうだよ、と声を張り上げる。
ちっ、と舌打ちして、私はトーストをかじり始めた。
背が低いのは、ラスボスにだって、責任の一端があるはずなのに。
クラスで一番低いことを指されて、私は少しばかりむっとした。
まあいい。
無事に任務を完了した朝は、気持ちがいい。
いけてない食事の内容でも、気にはすまい。
朝食抜きに比べれば、少なくとも食育の理念にはかなっているはずだ。