【短編】ギター少女とヘビースモーカー
「どーも…おはよーございます」
「いえいえどーも おそようございますね」
はぁ…スンマセン
「今日は貝沢先生もいる…」
「止まるな止まるな」
学年主任がこのノンキぶり…遅刻しといてなんだけど、どーなんだろう
「いつも一緒なんじゃないんですね」
「あーこっちの人の頻度の方が高いだけ かぶったら一緒に来るけど」
あぁ…なるほど
つか、渡辺先生それヒドイな
1日3箱とか、そんなんじゃ済まないんじゃない?
「あー!それより、お前この前点数良かったなぁ!」
あ そーだそーだ
数学だけだけどもね
「この調子だったら次のクラス替えで、Bとか、もしかしたらAにも上がれるんじゃない?」
え?
「クラス替え?」
「そーそー この前のと次のの結果で、また新しく組み直すから」
は…!? 聞いてないし!
横に視線を移すと、全然こっち見ずに、上向いて煙を飛ばしてた
「私、多分次20点くらいです」
チラッと見たら、同じポーズのままでまた煙をはいた
その煙が熱い風に乗って、こっちに飛んでくる
「くっさ…」
なんで、無臭なんだ