【短編】ギター少女とヘビースモーカー
もしかして、この間20点取ってやるって言ったこと?
「やめないよ!
やる!ちゃんとやるから!!」
やるから~!!シャンとしろ~!!
「え…」
アホみたいな声が後ろから聞こえた
何…?拗ねてたわけ?
それはそれで…まあ別にいいけど
いやいや!許しちゃダメだ!
今回は…マジうざい つか、みんなに迷惑かけてるし!
走って体育館に飛び込んだら、私達のバンドのメンバーが楽器の調整をしてるところだった
メンバーからの「遅いっ!!」ていうサインを受け取りながら、マイクの前に立つ
「はあ…はぁ…みなさん
あの…どうも 遅れてすみません」
観客の人達は、待ちくたびれたって様子で 全然、聞いてない
息切れしてたら、歌えないし
ちゃんと、しないと
首元を押さえていると、下手からギターを持った先生が上がってきた
その瞬間みんなが立ち上がって、先生の名前を叫び始めた
「先生ーー!!!」
「まーくーーん!!!」
なに?
さっきまでタバコ吸ってたくせに 突然出てきたら人気者で
ほんっと ハラ立つ
調子乗って、ギタージャラジャラ鳴らして、煽ったりしてる
ムカつく…ホント あんたなんか、キライだよ