ニノウデ



『少年、それ告白?』





『少年って…おれにはちゃんとカズヤって名前があるんだからさ。』





『ごめん、つい癖で。』





『返事は今すぐはいらない、せっかく告白したんだから少しは考えてから返事くれよな』




カズヤはそう言うと私の頭を軽く撫でて笑顔で階段を下りていった




生まれて初めて告白された私は状況が飲み込めなかった。




実際付き合うってことがどういうことかわからないし、彼氏ができるなんて考えたことがなかった




でもすごくうれしかった。カズヤに必要とされている心地よさで心が満たされた



次の授業中は恥ずかしくて恥ずかしくて…隣で、すやすや眠るカズヤの顔が見れなかった
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