ニノウデ


『笑っていいとも』
が終わった。



でもなんか緊張して内容覚えてない…




「賢二、ご飯食べて薬飲まなきゃだめだよ!病人は病人らしくしなきゃ」




「じゃあ姉ちゃん何か作って持ってきて、それまで寝てるから」




私……料理できない……




「いいよ、何食べたい?」



「お粥がいいな、姉ちゃんの手料理なんてうれしいなぁ」




そう言い残し賢二は階段を弾むように上っていった。



本当に風邪ひいてるの?




2時間後、台所を目茶苦茶にしなから『たまごがゆ』の完成。
料理は見た目より味だよね、きっと。




コンコン!
「賢二出来たよー」




賢二は寝ていた。あれだけ待たされればムリないか。



久しぶりに見る寝顔
頭を撫でるだけで心臓が飛び出しそう




「…好きだよ」




自分でびっくりした
何言ってるんだろ私
もし起きてたらどーするの馬鹿。




賢二が起きてないことを確認して部屋を出て、しゃがみ込んだ。





顔が熱い、私やばいな。
彼氏いるのに…家族なのに……
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